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デスノート【Cキラ編】当時の感想と大人になった今の感想・その解説

2025-10-06

今回はデスノート本編の後日談!読切の「Cキラ編」について語ります!

デスノート本編の3年後のお話です。

最初にデスノートの新作!?と聞いたので「え!?あれどうやって続きやんの?主人公はもういないやん!」と思ったものですが、全く別のお話なようですね

学生時代に読んだ時はそんなに思わなかったのですが、大人になって改めて読むといろんな発見があって楽しかったです!

新たなキラ誕生?

ライトくんもLもいないデスノートなんて…と思ったりもしますが、あのデスノートの新作であれば読まないわけにはいきません!

一応ライトくんも回想みたいな形で出てきます。冒頭2ページにインパクトあるライトくんの表情が見られるので、それだけでもこの作品は見る価値があるかもしれません。

新しいキラが出現して日本は大騒ぎです。

今度のキラは、ライトくんと違って犯罪者裁きをするのではなく、死にたいと願っている老人を楽に死なせることをしていました

そのお陰で日本の少子高齢化、年金問は全て解決…まったくこの作者はデリケートな問題をぶった切りにきますね…ほんとさすがとしか言いようがありません…!ちなみにそういったことは松田が全て代弁してくれています。こういう時に便利ですね、松田

相変わらずな捜査員達が見れて嬉しい限りです

そしてそれに対してのツッコミ役で後輩の男性、山本というキャラが出てきます。山本というキャラは結構 頭がいいキャラっぽくて松田のことを小馬鹿にしている印象がありますね…というか、当時の捜査員以外にデスノートのことバラしちゃってよかったんですかね?

その中でも注目したいのは、松田が「過去にニアがノートの確認をせずに燃やしてしまったこと」も指摘したりします。これは本編最後の松田の推理を後押しする雰囲気出してますね。

やっぱりこうやって本編を言及したりするシーンをちょいちょい入れてくれるのは嬉しいですね

キラ事件は日本捜査本部では持て余すのか、ニアからの連絡待ちなようです…いやいや、もうちょっと頑張ってよ日本捜査…

ともや
ともや

結局本編最後の決着の時ってニアはノート使ったんでしょうかね?そこがまったわからない…それがまたいいんですね!

ニアの推理

そして場面がニアサイドに移ります。捜査官が「ニア大変だ!なんとかしてくれ!」と泣きついてきます

ニアはなぜかデスノート絡みの事件であると知りながらも動こうとしません。

どうやらこの場合、先代Lであればどうするかをずっと考えていたようです

捜査官が「今度のキラは…」と言うと、ニアは「キラと呼ぶのはやめてください!」と強く言います。

ニアは先代Lを尊敬しています。そのLが命をかけるべきと認めた相手がキラ。

確かにですが思い返してみれば、ライトくんはニアからも「貴方は本来勝っていた。」とか「メロと二人ならあのLに勝ったキラに勝てる!」みたいなことも言ってましたし、ライトくんのことは自分よりも格上だって認めてますしね

原作でニアはけっこう嫌われている印象でしたが、ライトくんのことはちゃんと認めているようで、嬉しかったです。ニアにも良いところありますね!

そこで今回のキラはクズである!と断定します。

何故か?曲がりなりにも信念を持っていたライトくんに対し、今回のキラは私欲の為に使っている「火口レベル」ということでクズらしいです。なんの信念も持たずにライトくんの真似事をしている模倣犯が許せなかったんでしょうかね?

そこでニアはその時点での自分の推理を披露します。ニアは「病に苦しみ、死にたいと言っている祖父を殺し、それを善と勘違いした若者」もしくは「キラと同じ能力を持ったことで、自分なりのキラを気取って勘違いしているバカ」と推理します。

殺人手段が分かっているニアにとっては つまらない事件らしいです。先代Lも自分の興味を持った事件しか 捜査しなかったですしね

そのためキラ…ではなく、チープなキラとして「Cキラ」と呼ぶことにします

Cheap…チープの意味

品質の悪さを表す時に使う「Cheap」は、値段が安いから質も低いというニュアンスになります。 

ともや
ともや

当時は僕も学生でしたので、ニアのことが受け入れられずアンチってましたが、大人になって割と受け入れられるようになりました。

このまま デスノートの事件を放っておいていいのか?という 捜査官の問に対し

ニアはLとの昔話を始めます

Lは一度、ニアとメロがいたワイミーズハウスにパソコン越しではありますが、顔を明かさずにさずに質問大会をしていたそうです…そうやって、Lのことを思い出しながら、Lだったらどうするか考えています

今回の事件とは全く関係ありませんが、こうやってエルのことを深掘りされるのもいいですね

そんなこんなしてるうちにCキラの行動もどんどんエスカレートしていきました

高齢者しか殺さないはずでしたが その年齢も引き下げられていき、死にたい!と願う若者さえも殺していくようになりました

もう大混乱ですよ

あっけない幕切れ

そんな中 突然 、テレビを使ってニアが生中継を始めます!リンド・L・テイラーの時みたいに!

お!面白くなってきた!ニアはこれからどうするんだろう!と思った矢先に出てきた言葉は

「私はこの事件に関与しません」でした

えー!じゃあこのキラ事件どうすんの?どう畳むのこの話?という風に当時の僕も戸惑いました。新たなキラを割り出すのにページ大丈夫なの?中途半端なところで終わっちゃうのかな?なんて思いもしましたが…

ニアは続けます

「キラとなら戦うが、この事件には関与しない。殺人方法は分かっているけど、興味を持てないから関与はしない」

ただ、関与しないということ 電波をジャックしてまで言うことではありません。なので最後に一言…

「この人殺し」

そこで中継を見ていたCキラは大変動揺し、3日後に自分の名前をノートに書いてしまいました

そこでCキラ編はおしまい

最後のほうに、Cキラがいなくなって死神会に帰ってきたミードラに向けて、リュークがライトくんのことを思い出して話してくれました

「デスノートを使う人間に必要なのは 強い精神力と信念…お前が使わせた人間は弱かったんだな」

こうやってライトくんのことを話題に出してくれるのは嬉しいですね。死神からしたら人間なんて家畜みたいなもんだと思っていたら、きちんと覚えてくれていたみたいでよかったです。

Cキラとはなんだったのか?を想像

Cキラってどんな人だったんでしょうね?コミックではノートを書いている手元が一瞬映っただけでしたが…

僕の想像ではノートを拾った時のライトと同じくらいの青年だったのではないか?と思っています

たまたまキラの能力を持ち、自分なりの正義を燃やしていて、まずは日本をよくしていこう!と思っていたのではないでしょうか?

初代キラを崇拝していて(もしかしてミサみたいにキラに救われた?)経験を持っていて、キラ不在の中「自分がやるしかない!」と思って立ち上がったのではないかと!死神の目も持っているので、自分なりに覚悟も決めていたと思われます。

改めてコミックを読み返して思ったことはニアが推理した通り!なのではないでしょうか?

上記にもあげましたがニアが言及した「病に苦しみ、死にたいと言っている祖父を殺し、それを善と勘違いし、自分なりのキラを気取っている若者」と、ドンピシャなんではないかな?と思います

そして、ニアに「ただの人殺し!お前なんて相手にする価値ねーや!」と言い放たれて、心が折れちゃったのでは?と僕は思います

今まで、自分なりにみんなの為に頑張ってたのに、それを全否定された気持ちになったんでしょうかね?

ともや
ともや

しかし、あえてCキラを出さない!深堀りしない!っていうのもいいですね!さすが大場つぐみ先生!想像が膨らみます!

当時の感想と今の感想

当時の僕はこの物語を最初に読んだ時…「なんだよこんな終わり方 かよ!やっぱり ライトもLもいないデスノートはつまんねえな!」なんて思ったりもしましたが、大人になって改めて読み返すと味わい深いものがあります

原作では生き残ったキャラが、もういないライトやLの話をしてくれている…そこに感慨深いものを感じます。要は、各々の人物像を掘り下げてくれるんですよね。

これでもっとデスノートを好きになりました

しかし「山本」というキャラはなんの為に出てきたんでしょうね?aキラ編にも出てこなかったし…作者のお遊びだったんでしょうね

どんな形であれ 好きな作品 デスノート の続きが見れて 僕は嬉しいです

下手にライトくんが生き返って…とか、実は生きていて…ではなく本当によかったです。続編はこれくらい軽いのでちょうどいい

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