【泉房補×ひろゆき】~少子化に力を入れたらみんな幸せになった~読んでみた!

書評
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ともや先生
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こんにちは!ともや先生@tomoya_sense)です!

改めて「少子化とはなにか?」そして「明石市はなにをして成功したのか?」を考えてみたいと思います

日本の少子化…かなり深刻な問題ですよね

今回紹介したいのは明石市の名物市長であった泉房穂さんと、西村ひろゆきさんによる著書「少子化に力を入れたらみんな幸せになった」です!

ひろゆきさんは、今やブームとなるほど有名なお方ですが、泉さんも明石市の画期的な少子化対策で話題になっていましたね!

日本も少子化に対していろいろな取り組みがなされてきてはいますが、フランス等の少子化に力を入れている国に比べたらまだまだなようです

僕自身も改めて「少子化とは一体何なのか?」と勉強し直すつもりでこの本を手に取りました

明石市で子育て政策に熱心に取り組み10年連続の人口増加!経済成長を遂げています

それを僕なりに噛み砕いて、皆様にお届けできたらと思います!

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なんで「少子化」になっちゃうの?

「少子化だ!出生率が!」といろいろ叫ばれたりする昨今…

そもそも少子化ってなんなんでしょう?

なんで少子化って起きるのか?少子化になるとどうなるのか?まずはそこからお話ししたいと思います!

ともや先生
ともや先生

少子化というものは他人事なんかじゃありません!これは日本国民全員が関係ある大問題です!

豊かな国は少子化の傾向が

そもそも少子化が起こっているのは、なにも日本だけではありません

アメリカやヨーロッパ等の、経済や技術が発展していて豊かな国は少子化の傾向があるそうです

えー!いわゆる「先進国」ってやつですよね?豊かなのに子どもが減っちゃうんですか!?

みんなスマホを持っていて、家にはテレビや冷蔵庫があり、街には大きなビルがたくさん立ってたり、電車が整備されていたり、日本にいたら当たり前と思うようなこと

日本はけっこう生活水準が高いんです

因みに、現在の人口を維持するためには、15歳から49歳までの女の人が だいたい2人くらい産めば可能とのこと

ですが少子化対策に力を入れているフランスでさえ、その数字は上回っていないそうです

一方で、アフリカ諸国のように、アメリカや日本に比べ、豊かとは言えないような国は出生率が高いというデータがあります

よく言われる理由は、労働力の確保と子どもの死亡率…

「発展途上国」では、子どもをたくさん作って働き手を増やさないとやっていけないんですね…

貧困によりご飯を食べられなかったり…お医者さんにかかれなかったり…悲しいですが…

それではなぜ日本のような先進国は少子化なのか?

やることが多いと少子化?

なぜ少子化になってしまうのか?という話を詳しく掘り下げていくと、とんでもない資料に埋まってしまいます…ここでは代表的な例をご紹介させて頂きます

理由の1つとして「やることが多いと少子化は加速します!」ということ

今の時代、楽しいことがいっぱいです!

サブスクで映画やドラマは見放題、ゲームをしたり、夜のお店に出かけたり!ツイ廃のようにSNSに没頭することもできます!

そう、今の世の中、結婚して子どもがいなくても他に楽しいことはあたくさんあるんです

結婚して家庭を築くことが幸せ!という価値観も変わってきてますものね

「仕事」だってそうです

起業して事業を展開して、寝る間もなく働く!そこに生き甲斐を感じる人もいることでしょう

いろんな生き方や選択肢がたくさんあるってことですね!

一方で、やることが少ないと子どもが増えるようです…

興味深い例としては「北アメリカの大停電…」その期間に出生率が爆上がりしたそうです

確かに、現代人は電気がないと何もできませんね…

電気がなければテレビもネット繋がらず…照明がないと本すらも読めない…交通期間も麻痺しちゃったらどこにも行けません…

ともや先生
ともや先生

驚きですね!きちんと証明されたわけではないですが大変興味深い…

やることないと、あとは寝るしかないですもんね

働く女性が多いと少子化?

少子化の理由の2つ目は「働く女性が多い」ということがあげられます

日本も「女性の労働力の確保!女性の社会進出!」ということで保育園を増やして待機児童を減らす取り組みをしてきました

やはり一度産休を取得して間が空いてしまうとキャリアに響く…ということで出産に踏み切れない人もいます

復帰しても、子どもが熱出したりとかすると、すぐに呼び出されますからね…

保育園から呼び出しがある度に「申し訳ない…」という気持ちを抱えながら働いている人もいるかもしれません

子どもが自立して落ち着くにしてもけっこう何年もかかります

子どもが2人、3人と増えていくとより一層です…なので「作っても1人でいい…」と考える人もいるそうです

女性の社会進出にも、そういった面があるんですね…!

男性の育児参加も当たり前になってきたとはいえ、やはりメインはお母さんな所も少なくありません

ともや先生
ともや先生

そういった事を気にせずに育児できる環境や政策があればいいんですが…

高齢者ばかりを優遇してきた日本

日本では、子育てや教育にお金をかけないといいます

海外では日本の2倍の予算を使っている国もありますのに…

それでは、少子化に対し、日本はいままでどのような取り組みをしてきたのでしょうか?

日本も、少子化対策に力を入れ始めてきましたが…高齢者ばかりに手厚い政策をしてきて、経済も落ち込んでいます

かなり前から少子化についての指摘はあったにも関わらず、幼稚園・保育園の無償化が始まったのは2019年…

例えば「出産費用」です

当時の日本では大体50万円ほどかかりますが、保険適用外のため、全額自己負担

なんとフランスでは社会保障で基本的にそこが無料です(もちろん人にはよりますが無料で賄えるのは事実です)

えー!フランスだと出産費用がホントに無料!?凄すぎる…!

そして「所得制限」という、働けば働くほど損をするシステム…

先進国にもかかわらず給料も上がりません…物価は上がるのに…※1997年~2020年までで日本の給与上昇率は0.3%

物価は上がって、給料そのままって、給料が減るのと一緒ですよね…

少子化に伴い人材不足…増えていく非正規雇用やパートさん…そういった方々の給料は…

少子化の原因…他には、未婚率の増加、というものがあげられます

育児ってお金かかるのに…これじゃ子どもを作るのに不安を覚えるのもムリないかもしれませんね…

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少子化だとどうなるの?

別に、子どもが減っても、生活する上で問題がないのならいいかもしれません

具体的に、少子化だとどんなことに困るのでしょうか?

人が離れて治安が悪化

子どもが減ると、予想される流れとしては、ザックリ言うとこのような感じです↓

  1. 子どもが減る
  2. 日本の人口が減る
  3. 日本で物が売れなくなる
  4. 企業の売上が減る
  5. より良い物の開発ができない
  6. 働いてる人の給料も減る
  7. 優秀な人は海外へ流れる

という構造です

優秀な人がいなくなると、相手にしてくれる海外の企業はいなくなりそうです…

その結果…

  • 経済は悪化
  • 会社が潰れる
  • 失業者が増える
  • ホームレスが増える
  • 治安の悪化…

…なんというか…散々ですね…

そんな…日本の良いところである治安の良さが…

少ない若者が高齢者を支えなきゃならない

少子化と同じくして「高齢化」という部分も問題を大きくしています

ともや先生
ともや先生

少子化と高齢化はもうセットです!

昔はまだそこまでではなかったので、高齢者一人につき、年金や税金を負担する現役世代は9.1人

これならそこまで負担ではないかもしれません

若者9人で高齢者一人のサポートをするってことですね

しかし時代は変わり、今は一人の高齢者を2.06人で負担しなくてはなりません

それが、このままだと2060年には一対一になってしまう予想…というのです

えー!ウソでしょ!?9対1から2対1でも大変そうなのに…さすがにキツイんじゃないの?

どうしてこうなっちゃったの?

高齢化社会では、高齢者優遇の政策を掲げた方が当選しやすくなります

少子高齢化なので当たり前です

高齢者が多いので高齢者が得する政策を打った方が当選されやすくなります

「子は宝じゃ!ワシらのことはいいから、未来ある子どものための政策をバンバン立てんしゃい!」みたいな高齢者もいるにはいると思いますが

やはり、自分のことで精一杯の方もいらっしゃいますよね

そして、子育て計画は結果が出るのに時間がかかるのです…!

それも票を集めづらくなっていきます

高齢者さんですと、結果が出るまでに自分になにがあるかわかりませんからね

生きてるかどうかわからない「未来」より「今すぐどうにかして欲しい!」というのもわかります

政治家も自分が当選したいので必死ですので、当然といえばそうかもしれません

そこに、革命をもたらしたのが「泉房穂さん」なのです!

子ども一人に1000万円配ればいいのか?

実は、日本でも少子化対策は進んでいます

菅前首相が、高齢者の医療窓口負担を2割から3割に引き上げ、不妊治療の保険適用を実現…

ちゃんと若者の負担を減らす取り組みも進んでるんですね!ちょっと安心しました!

他には、極端な政策かもしれませんが「子どもを産んだら一人につき1,000万円支給する」といった案はどうでしょう?

ともや先生
ともや先生

これはひろゆきさんが仰ってましたね!一千万とはかなりインパクトありますよね

「一人につき一千万円も払っちゃって大丈夫なの?」と思う方もいると思います

ひろゆきさんが言うには「人は死ぬまでに2.7億円稼ぐ…その中で払う税金が四千万円…」という見通しのようです

これだけ聞くと悪くない策な気もしますが、本当にうまくいくんでしょうか?効果が出るにしてもかなり時間がかかりそう…

これがうまくいけば、1000万円支給しても十分すぎるほどお釣りが来そうです

ざっくり計算すると、0~18歳まで毎月分けてもらえるとしたら月にもらえる額は4〜5万円になりますね

実現したら日本は一体どうなるのでしょう…!

ともや先生
ともや先生

でも確かにコレだけデカいことをドカンとやらないと日本は変わらない気もしますね

他には、国債をバンバン発行すれば実現可能ということでした

お金がないから少子化対策はできないの?

泉房穂さんは「子育て支援に避ける予算はいくらでもある!」と主張されています

ただ国がそのお金を使おうとしないだけ…ということ

マスコミも「少子高齢化で国は大変で、子育て政策にまで回せるお金が…」という風に煽ります

泉さんは、それをウソだと言い切っています

なぜ国がそこにお金を使おうとしないのか…?選挙で票が取れないからです!

日本はただでさえ高齢化社会ですからね…

しかし、明石市でできることが他でできないハズはないのです

実際に明石市の影響で他のエリアも同じような政策を始めているんです

明石市の成功で、エリア全体が底上げされていく

日本は子どもにお金を使わないだけ…ヨーロッパの半分しか使っていないんです…

それでは実際に、明石市がどんな対策をしていったか具体的に見ていきたいと思います

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明石市のスゴイ政策!

今では当たり前と思える政策も、明石市から始まったものも多数あります

そこを詳しく見ていきましょう

有名な「5つの無料化」

やはり明石市といえば「5つの無料化」ですよね!

これは報道番組でも度々紹介されていたりして、有名だと思います

以下↓

  1. 18歳までの医療費
  2. 第2子以降の保育料(副食費を含む)
  3. 満1歳までのおむつ代
  4. 中学校の給食費
  5. 市民プールなどの公共施設の利用料(親子とも)
ともや先生
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今では当たり前のような政策も、泉さんが発案したことだったんですね!

無料化の財源はどこから?

たくさんの無料化をした明石市です!

しかし気になるのは…

こんなにたくさん無料にしちゃって、明石市の財源は大丈夫なんでしょうか?

それがなんと、明石市の予算は年間2000億円!そして政策にかかるのは34億円ほど…!

なんと、全体の1.7%ほどなんです!

えー!そんなもんなの??先に2000億とか言われてるから、なんか半分以上もってかれちゃうのかなーと、なんとなく思ってました…

お金の動きはたったそれだけで、ここまで話題になっちゃうんだからスゴイですね!

ともや先生
ともや先生

1000円あったら、そっから17円のイメージです

具体的には公共事業を請け負う会社(下水道、道路工事等)から予算を削ったそうです(予算とは既になにに使われているか決まっているお金です)

確かに、新しいことを始めるにはどこかしら減らさないとダメですもんね…

実は公共事業はムダが多いというのです

えーーーー!!!!公共でしょ?絶対必要なものなんじゃないの?

例えば「100年に一度あるかないかの豪雨に備えて下水道を整備するために600億円のお金を使う」というもの

やらないと10軒くらいの家が床上浸水してしまうんだそうです

そこで泉さんは男を見せます!「そんなん私が10軒回って謝りに行く!」だそうです

それで、600億のところ150億にしてもらったとか

基本的に災害対策はお金をかけすぎ!ということ

確かにそれ言われちゃうと、反論できないかもしれません…

難しいのは「予算の動かし方」なんです

新しいことを始めるのって「もう既に使い道が決まっているお金を、なんとかして変えていかなくてはならない!」これが大変なのです

確かに、もう段取り組んであるのに、いきなりアドリブ入れられたら困っちゃいますよね

台本にないことを「こっちのが盛り上がるから!」と勝手なことしたら怒られちゃいそうですね…

それだけ敵が多く、一人で立ち回っていたのですね

保育料で100万円以上得をする!?

前述したとおり、明石市は第2子以降の保育料が無料です

仕方ないですが、1人目はお金払わなくちゃいけないんですよね…

わかりやすくするために、ザックリと子ども1人につき月5万円の保育料と仮定します

第2子の保育料は「5×12=60万円」これが全部無料です

こんなにお得なら、子ども産みたい人はみんな明石市に行っちゃいそうですね…

第3子も無料なら、その2倍の120万円!(わかりやすくするためのザックリとした計算です)

ともや先生
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18歳までの医療費も無料なので、実質もっとオトクですね!

保育料の無償化も第一子からやらないのは、待機児童が増えすぎてしまうと対応が大変になっていく可能性があるからです

「所得制限ナシ」が人を集める

明石市のつの無料化でスゴイ部分…それは「所得制限は設けない」という部分です!!!

こういうのって、年収が多い人は対象外なのって珍しくないですよね

どれだけお金を稼いでいても、同じサービスを受けられます!「なんかズルイ!」と思いますか?

しかし、所得制限をかけてしまうと、せっかくの政策の効果が出ないんです

制限がないので、共働きで納税して下さいます

所得制限をかけてしまうと、共働きしていた場合、軽く超えてしまうことありますよね

そして、さらにお金持ちも集まるかもしれません!

そうすると地域の経済がとてもよく回り、やればやるほど財源は増えていく!というわけです

お金持ちの方が来てくれれば、どんどんその地域にお金を落としていってくれるってことですね!

制限を設けないことで「お金はかかっても税収が増えていく!」という構図です

それで明石市は10年連続人口増加という快挙を達成!

シングル世帯くらいしかメリットがなければ、そこまで人の移動もなさそうなので、やる意味もあまりないかもしれません

ともや先生
ともや先生

所得制限があると、別に明石市に行く必要ない人ますよね

生活保護を受けている人はもともと無料だから来ませんし、所得の低い人も、もともと保育料は安いです

現金をバラまくこともしていないので、それ目当てにやってくる人もいない

つまり、そこそこ所得のある中間層以上の人達をターゲットにしているんですね!

「オムツ定期便」で孤立化防止!?

5つの政策の一つの「0歳児のオムツ定期便」がスゴイんです

このサービスは「生後三ヶ月から満1歳になるまで毎月オムツやミルク等を配達してくれるサービス」なのですが、実はコレがスゴイんです!

なんと、この取り組みが親の孤立化防止に繋がっているということ

えっと…「ワーイ!無料でもらえて嬉しいわ!」だけのサービスではないってことですか?

本当の目的は「親の心のケア」なんです…!

実は、配達員さんは「届けておしまい!」でなく「見守り支援員」なんですね!

そして配達員さんは皆さん子育て経験のある女性ということで驚きです!

お母さんの話を聞いて、不安を感じているお母さんがいたら、時にはアドバイスをする…

なるほど!これが子育ての「孤立防止」へと繋がっているんですね!面白いですね!

「子育て」が「孤育て」のように言われてしまうこともあります…

そこで

  • 相談できる相手がいる
  • 一緒に子どもの成長を喜び合える
  • そういった人が毎月来てくれる

非常に心強く思えませんか?

そして、お母さんが「最近寝てないんです…」と言うとヘルパーさんを呼んで、寝かせてくれるんです

わー!そこまでやってくれるんですねー!これけっこう大きいかも…!

というのも、泉さんは弁護士時代に「子どもの虐待案件」をよく担当していた…という経験をお持ちです

虐待の可能性のある人ほど、外との繋がりをを断ちやすく、どうやってその中に入っていくか、が重要になります

やり方としては…

オムツ定期便では「オムツを玄関に置く」というルールを定めているので、受け取る際は必ずドアチェーンを外さなくてはなりません

そうすることで必然的にお母さんと会話をしながら、赤ちゃんの様子も見ることができる…というわけです

ここまで考え尽くされているなんて…!脱帽ですね!泉さんさすがです!

「5つの無料化!」というとインパクトありますし、みんなにも覚えてもらいやすいですが、実は大事な事は他にあるんです

なによりも「安心して子育てできる環境」が大切なんです

検診に来ないと児童手当をもらえない!

なんと、明石市では1歳6ヶ月や3歳児の検診に来ない家庭は児童手当の支給をストップされてしまいます…!

子どもと一緒に役所に来て、母子ともに健康であることを確認してからお金を渡すようにしているとのことです

でもそれ、市が勝手に決めてしまうことができるんですね!

厚生労働省によると「銀行振込を現金手渡しにすることは可能」ということ

うまいやり方ですよね…そこで虐待防止に一役買っているんですね

確かに…失礼かも知れませんが、検診にこない家庭ってワケありな感じしちゃいますよね…

それに加え、明石市では母子健康手帳を貰う際に「1時間程度の聴き取り」をしています

そういう取り組みでも育児の「孤立化」を防ごうとしていらっしゃいます

しかも5,000円分のタクシー券をオマケでつきとは!!

それでも帰ってしまう人は、だいたいワケあり…ということらしいです

確かに…5,000円てけっこうデカいのに、それを蹴って帰っちゃうのは…ちょっといろいろ考えちゃうかもしれません…

上記の「オムツ定期便」もそうですが、孤立化に寄り添った政策ですね

駅前に子育て支援施設と図書館を作った

泉さん、最初にやったこと

駅前のビルを子育て支援施設と図書館に入れ替えた事なんです

ともや先生
ともや先生

子育て支援施設って簡単に言うと、児童館とか、基本的に小さい子どもが無料で遊べるサービスのことです

商業施設を作るのを中断させて変えちゃったっていうのがまたスゴイですよね

それも「とても反発された!…」ということです…当然と言えば当然ですが…

事前に立てられた予定を全部ひっくり返したってことですからね…

商売人
商売人

駅前のビルをそんなのにして、お金儲けできないじゃねーか!どうしてくれるんだ!

しかし泉さんには、確かな「ねらい」があったんです

人を集めて、近くの商店街にお金を落とす…という仕組みを作りたかった!

スゴイですね!

駅前に子どもの遊び場があったら、その近くでお昼ご飯を食べたり、帰りに晩ご飯のオカズを買っていったりしますね!

なので、結果が出るまでちょっと待っててくれるように伝えたところ…見事!泉さんの読み通りになったというワケです

確かに、遊べる場が遠方にあったら明石市から出てそっちでお金使っちゃいますもんね…

計算して「商品券」を配った

明石市では、国からのコロナ助成金を、明石市の人口で割って、赤ちゃんやお年寄りにも均等に3000円の商品券を配ったということです

経済の回し方は二通りあって…

  • 企業にお金を回す
  • 消費者にお金を回す

今までの日本のやり方は、企業にお金を回すやり方です

コロナ対策で国から助成金があった際、だいたいタクシー会社やバス会社に配っちゃいますもんね

ですが、明石市の場合は「人を増やして落とすお金を増やした方が効率的!」そう泉さんは読みました

ともや先生
ともや先生

ここが泉さん「違う」ところですね!

タクシーも利用可能にしたところがまたニクいですね!そうすることにより…

  • タクシーにも使える商品券
  • タクシーを使う人が増える
  • 一度使った人は味をしめてまた利用する!

都内でも、終電を逃した人がタクシーに列を作ってる姿は珍しくないですよね

直接事業者にお金を配るのではなく、配っておしまい!でもなく、きちんと回るように計算されているわけなんです

国がやった10万給付って、まさにソレでした

現金で配られたら貯金して終わりになっちゃいそうですもんね…

その他の取り組み

明石市のその他の取り組みもご紹介させて頂きます

明石市は、フリースクール子ども食堂も、税金を使って、市が責任を持って運営なさっています

子ども食道って親も利用できたりしますものね!

養育費が払えない場合、市が一定金額立て替えてくれる制度もあります!これはなんと明石市が全国初!ということで本当にスゴイですね!

ともや先生
ともや先生

誰もやったことがないことをやる!この行動力!脱帽です!

DV対策としての「配偶者暴力相談支援センター」も市で設けています

5つの無料化ばかりが注目されがちですけど、親を孤立させない為に様々な取り組みをなされているんです

無料化を実施することそのものは、実は簡単らしいです…「明日からお金とりません!」と言うだけですから

明石市の成功の秘訣は、こうした、人と人との関わり、心と心の繋がりを大切にしたことですね

相談できる場がある、そこに人がいる…って思うと心強いですね!

これこそがまさに本当の「子育て支援!」ですね…!

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最初の5年はしんどかった…!

今でこそ、大成功の泉さんですが、最初はもの凄い反対されたそうです

新しいことを始めると、ほぼ必ず「批判」されるのは世の常です(スマホだって初めて出た時ナンダコレ!みたいに言われてました)

政策に取り組み始めた頃はひとりぼっち…最初の5年はしんどかったそうです

どのように政策を進めていったのでしょうか?

やはり子育て政策って、結果がでるまで時間がかかるから、早く成果が出る方に飛びつきがちですよね

政策で重要なのは高齢者と商売人

やはり子育てに特化すると、そうでない部分からの反発は避けられません

そこで政策を進める上で大切なのは、子育て世帯…!は勿論なのですが、重要なのはご高齢者と商売人の方々なのです

子どもばっかり特別扱いして…と思われたら政策も進みません

ですが子育て政策をすることにより、子育てに関係のない人にもメリットがある…!という風に思ってもらえないと応援してもらえません

泉さんも、そこはとても苦労したそうです…高齢者の方が数多いですもんね…

最初は、高齢者へのお金を削って子育て政策をしようとしたら猛反発…お察しします…

なので「高齢者向けの策は必ずやります!でもちょっと待って!今は子育て政策やらせて!お願い!後で絶対やるから!子ども増やせばきっとみんな儲かるから!その後にやるから!」という風に頼み込んだそうです

ともや先生
ともや先生

新しいことを始めるのって、本当に大変ですよね…しみじみ…

そしてその「後で絶対やるから!」を実際にやってしまうのが泉さんのスゴイところ!

きちんと子どもにも、高齢者にも手厚い策を行っているんですね!

例えば「高齢者のバス無料化」とかそうです

商売人の方にも同様な説明をしたそうです

絶対儲かるから!ちょっと待ってて!

家族連れが増えれば、儲かるのはわかっているので、実際にかなり好景気になりました

人が増えれば落ちるお金が増えるのは自然ですものね

高齢者や商売人を敵!と見なすのではなく、うまく仲間に引き入れる!非常にうまいですね!

国がやればもっと早い

明石市では結果が出るまでに時間がかかった…とのことですが、泉さんによると、国が本気で取り組めばもっと早く効果は得られるとのことです

実際に、明石市の政策に力を入れ始めたから2年で周りの13の地域が同じように子育て政策に力を入れ始めているとのこと

他がやってるのになんでウチはやんないの?な空気になったらイヤですもんね

地方が率先して動けば、国もやらざるをえなくなるのは、これまでの歴史で証明されています

そこを「国がやらないなら、うちがやっちゃうからね!」といった勢いで取り組んだのが泉さんなんです!

ともや先生
ともや先生

それを本当に実現させてしまうのが本当にスゴイところです

実は「勝ち」が約束されていた?

泉さん的には、もう成功するのを確信しての行動だったようです

実は既に少子化対策でうまくいっている外国の政策を参考にしています

そこで注目されたのはフランスです…少子化対策に成功したことで有名な国ですね!

人を増やすことに成功したとしても低収入の人ばかりだと破綻するので、中間層を集めて長く続けていける構造にしていく…というのもフランスを参考にされています

そこが上記にもある「所得制限は設けない」という部分に通じ、共働き世帯を狙ったわけですね!

明石市の政策も、2021年頃からいろんな都市が真似をし始め、東京都では、2023年度から高校生までの医療費を所得制限なく無償化しています

今ではけっこう当たり前の医療費無償化も、そんな経緯があったんですね…

泉さんのスゴイところは、海外のことをすごく勉強しているってとこなんです!

成功している事例を行うから、勝ちが約束されているよなもの

泉さんは国会議員だった経験があるので自由に国会図書館を利用することができます

国会図書館のスゴイところは、優秀な調査員がたくさんいて海外の様々な事例もよく調べてもらえるのだとか

そこを参考にして海外のうまくいった政策をやっちゃえばいんです!

政策はスピード勝負

子育て政策を実行するにあたって、どんな調査をしたか気になりますか?

ここが泉さんのスゴイところ!調査なんてしない!そんなの街に出たらわかる!と言っています

普通なら怖いからいろいろ調べたりしそうですが…

とんでもない行動力ですね!

とりあえずやってみて、周りの反応を見ながら調整していくと…!

僕の好きな泉さんの例え話です

目の前で溺れている人がいたらどうするか?

「助けてもいいですか?」と周りに聞いて回りますか?

聞いている間に目の前の人は亡くなってしまいます…

やる!というならやはりスピード勝負!ということです

街全体が優しくなる

確かに、ベビーカーが一つだけだと…
たくさんあるとそういう意識も芽生えていく

一方、手順を無視した政策ということで非難を浴びることもあります

日本はなにをするにも腰が重い

しかし、それが成功すると、周りもどんどん導入していきます

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泉房穂さんはどんな人?

上記では明石市が行ってきた政策のお話しをさせて頂きました

なんと、子ども家庭庁の発足にも絡んでいる!

少子化対策にどでかい影響を与えた人

そんな政策を行った泉房穂さんとは、どのような人物なのでしょうか?

経歴がスゴイ!市長にも返り咲き!

大胆な少子化対策をして話題となっているのが「兵庫県の明石市」の「泉房穂さん」です!

詳しくない方でも、名前は聞いたことあるんじゃないでしょうか?

ともや先生
ともや先生

画期的な子ども政策で、すごく注目されています

市長の前のキャリアは…

  • 弁護士
  • 衆議院議員
  • マスコミ勤務

と、かなりすごいです…とても優秀な方なんですね!

ですが市長になったあと一騒動あり、市長を退任されています

そこからの、奇跡の返り咲きをしたというから、よりスゴイですよね!

署名運動まであったって言いますよね!

そして子育て政策でこれ以上ない実績を残し、2023年4月に任期満了となり退任されています

幼少期の体験「世の中への復讐」

そんな泉房穂さんですが、なんと「人口を増やすことに興味はない!」と言い切っています

えー!そうなの?こういう事する人って、なんとなく子煩悩な慈愛に満ちたイメージです

泉さん、実は本当にやりたいことは「障害者福祉」だそうです

ですが「障害者福祉」だと経済が回しづらい…

そこで、一度「子育て政策」で成功してから、徐々に「障害者福祉」に力を入れてきたとのこと

話は泉さんの幼少期に遡ります

実は泉さん、4つ下の弟さんがいます

先天性の脳性麻痺で、歩くことも不自由とのことでした

両親は漁で不在の中、泉さんが毎日一緒に登下校していたそうです

その中でも、誰も手を貸してもらえないどころか、白い目で見られてしまうこともあったのだとか…(幸いにも、弟さんは5歳になって少しずつ歩けるようになっていったとのことですが)

まだそういうのが受け入れがたい時代だったのでしょうか…

その時の思いが、今の泉さんの熱意に繋がるというワケです

極端に言うと、障がい者や貧乏人に対する社会に復讐したい!という気持ちですね!

ともや先生
ともや先生

人を憎まず…てやつですね!さすがですっ!

そこで明石市が全国で初めて取り組んだ「障害者支援」で代表的なものでいうと、飲食店の「簡易スロープ」です

なんと、車イスが通れれば、ベビーカーも通れるんです

子育て政策と障害者福祉がここで結びつくんです!

障害者や赤ちゃん連れの方が飲食店を利用しやすくなれば、その分お金も回ります

そして街が優しくなっていきます

とことんフェアな精神を持っている

泉さん…とことん公平…フェアな姿勢を貫いています

よくエライ人って、身内には甘かったりするじゃないですか?

しかし、トップは常に冷静な目で公平な判断を求められるモノ…

泉さんはなんと、ご自分の妻のお父さんをクビにしているということです

その方は、観光協会の会長だったんですね

ともや先生
ともや先生

市長は、その組織のトップは公平でなくてはなりませんものね…身内だからといって贔屓している…と思われるとよくありませんよね…

これだけ聞くと「身内なのにそんな…血も涙もない…ドライな人だ…」と思いますか?

しかしそこが逆に信用できる、汚いイメージを払拭している風にも捉えられます

ちょっとお金を回しただけで「身内だから贔屓してる!」なんて噂されることもありませんしね

そして、敵対した人を干すのも間違っている…という考えも持っていらっしゃいます

人ってやられたらやり返したくなってしまうものですが、そういった意味ではかなりの人格者ですね

選挙に当選した瞬間、報復人事っていう話も聞いたりしますよね

産みたい人には産ませてあげたい!

泉さんは「産みたい!と思っている人を邪魔する政治はやめるべき!」と思ってらっしゃいます

結婚や出産は個人の自由なので、大きなお世話なのかもしれませんが、結婚しない理由で第一位「出会いがなかった」というもの(二位は「お金がないから」となっています)

「自由でいたいから」という理由も上位に入ってきますが、そういう人はそれでいい

ともや先生
ともや先生

心から結婚を望まないのであれば、僕もそれは尊重します

出会いについては今の時代「マッチングアプリ」が解決してくれそうですが「お金」の問題はどうでしょう?

この、結婚したいんだけど、できない層をどうにかしてあげたいですね…!

泉さんは「出産・育児にお金がかかりすぎて、一人で育てられる自信がなく諦めてしまっている人を助けたい!」という思いを持っていらっしゃいます

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まとめ

ひろゆきさんとの対談形式なので、とても読みやすく、また面白おかしく見させて頂きました!

僕としては、大切なのはお金はもちろん!なのですが、親の心のケアのように感じます

これからも子どもに対して手厚い国になってくれることを期待しております!

ともや先生
ともや先生

読んで下さりありがとうございました!

またどこかでお会いしましょう!

ともや先生@tomoya_sense)でしたっ!

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