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ドラゴンボール:人造人間16号はラスボスだった? その謎めいた存在を考察

2025-10-06

『ドラゴンボール』の 人造人間編(セル編)は、敵が次々と変わるスリリングな展開でファンを魅了しました。

19号と20号、17号と18号、そしてセルと、ラスボスが目まぐるしく移り変わる中、ひときわ異質な存在感を放つのが 人造人間16号 です。

トランクスの未来に存在せず、セルすらその存在を知らなかった16号。しかも、17号や18号に匹敵するか、あるいはそれ以上の戦闘力を持つ実力者。このミステリアスなキャラが、実はラスボスとして計画されていた可能性はあるのでしょうか?

原作漫画を基に、16号の謎とその魅力に迫ります!

最初は基本設定をおさらいしつつ、最後には僕の創造した16号がラスボスだったらのストーリーを用意しています

16号って何者? 基本設定をおさらい

人造人間16号は、ドクター・ゲロが悟空を倒すために作り上げた完全機械型のロボット。

ドラゴンボールカラー31巻33P

17号や18号のような生体ベースではなく、純粋な機械で構成されています。特徴的なのは、その無骨で巨大なデザインと、戦闘マシンらしからぬ 優しい性格。自然や動物を愛し、争いを好まない彼は、ゲロの亡魂とも言える息子をモデルにした特別な存在です(『ドラゴンボール大全集』より)

戦闘力は、生体エキス吸収後の第一形態のセルと互角に渡り合うほどの高さ。

17号や18号と同等か、瞬間的なパワーでは上回る可能性すら感じさせます。特に、体内に仕込まれた自爆装置は、完全体セルを倒せるほどの威力を持つとされ(実際はクリリンとブルマにより取り除かれた)、そのポテンシャルは計り知れません。

しかし、16号には謎が多い。 トランクスの未来 に彼の痕跡はなく、 セル も16号の存在を知らなかった。この「誰も知らない」異質さが、16号をただの脇役ではない存在にしています。

ともや
ともや

「他にも謎が…?」という煽りも入ってましたが特に何もありませんでしたね。思って退場につよかったのは驚きましたが

トランクスの未来に16号がいない理由

未来トランクス編では、17号と18号が世界を破壊し尽くしますが、16号の名前は一切出てきません。なぜでしょうか? 原作から推測できる理由を考えてみましょう

ゲロが16号を起動しなかった

16号の優しい性格は、ゲロの目的(悟空の抹殺)に合わないと判断された可能性があります。ゲロが16号を「失敗作」として封印し、未来では起動しなかったのかもしれません。特に、ゲロの息子をモデルにした個人的なプロジェクトだった場合、感情的な理由で16号を隠していた可能性も。

17号・18号による破壊

未来で17号と18号がゲロを裏切って殺した際、16号も破壊された可能性。もし16号が17号・18号より強いなら、彼らにとって脅威だったかもしれない。原作では、17号がゲロを簡単に殺すシーンがあるので、16号もその犠牲になった可能性は考えられます。

設計の中止

本編のタイムラインでは16号が完成・起動されたが、未来では設計が中止されたか、ゲロが17号・18号の強化に注力したのかもしれません。原作ではタイムラインの詳細は曖昧ですが、16号が本編特有の存在だった可能性は高いです

    16号がラスボスだった可能性は?

    では、16号がラスボスとして計画されていた可能性はあるのでしょうか? 原作や鳥山明先生のインタビューを基に考えると、以下の結論になります

    公式な証拠はない

    鳥山先生や編集者の発言では、ラスボスが19号&20号→17号&18号→セルと変わった経緯が語られています。しかし、16号がラスボス候補だったという話は一切出てきません。編集者の「もっとカッコいい敵を」「驚く展開を」という要求から、セルの吸収・進化ストーリーが採用され、16号は脇役に落ち着いたようです。

    ラスボスとしてのポテンシャル

    16号の高い戦闘力や「誰も知らない」ミステリアスさは、確かにラスボスにふさわしい要素。もしゲロが16号に「悟空抹殺プログラム」を強化し、優しい性格が暴走して冷酷な戦闘マシンに変貌したら、恐ろしい敵になったかもしれません。

    なぜラスボスにならなかった?

    • 性格のミスマッチ: 16号の優しさは、ラスボスの「悪役」像と合わず、悟飯の覚醒を引き出す感動的な役割に最適でした
    • 編集者の好み: 編集者は「カッコいい敵」を求めており、16号の無骨なデザインはセル完全体のスタイリッシュさに及ばなかった可能性。
    • 物語のドラマ性: セルの進化やセルゲームは、読者を引き込む展開として完成度が高かった。16号がラスボスだと、ストーリーがシンプルすぎたかもしれません。

    想像:ラスボスは16号だった話

    結局16号は悟飯のスーパーサイヤ人2覚醒の起爆剤で役割を終えてしまいましたが、それは本当の姿だったのでしょうか?

    僕は個人的に、人造人間16号が人造人間編の真のラスボスだったのではないかと推測します。

    生みの親であるドクター・ゲロが、「目覚めさせてはいけない」「世界を滅ぼしてしまう」とまで言っていたほど。

    上記でもいろいろ語らせてもらいましたが、未来のトランクスも、セルも全く知らない、異質な存在です。ここまでの設定を背負い、これだけ意味深でミステリアスな雰囲気を漂わせた16号が、そこで終わるはずがありません!というのが僕の主張

    ここから先は全部僕の妄想のストーリーです

    本来の歴史では悟空が死んでしまうものでしたが、未来のトランクスが来てくれたおかげで悟空は生存します。その歴史を捻じ曲げたことによって生まれた、一番究極で恐ろしい人造人間だったのではないでしょうか?

    もし16号がラスボスだった場合、物語はどのように進んでいったでしょうか?※一応、この話はセルが全く存在していなかったという前提でお話しします。

    17号はトランクスが、18号はベジータがなんとか倒します(特にトランクスにはもっとちゃんとした見せ場が欲しかったという願いも入っています)

    これで終わったか…と安堵したのも束の間、ついに動き出す人造人間16号!今まで全く戦う素振りを見せなかった16号が戦うということで、皆が驚きます。

    圧倒的な強さを見せる16号!ベジータとトランクスはやられてしまいます。

    そこで精神と時の部屋で修行を終えた悟空が遅れて駆け付けます!

    闘う悟空!奥の手の瞬間移動かめはめ波を使い、なんとか16号を倒してハッピーエンド…かと思いきや、ゲロが組み込んでいたプログラムが暴走。

    「オレは…ソンゴクウを倒さなくてはいけないー!」と叫び17号と18号を取り込んで、スーパー16号となります。

    圧倒的な強さを前に、悟空すらも歯が立ちません。悟空にトドメを刺そうとする16号の前に、立ち上がる悟飯。

    スーパー16号と闘う悟飯ですが、実は最終決戦前にも、いろいろと16号と交流があったため、闘うことに躊躇してしまう悟飯…その隙を突かれ、強烈な一撃をお見舞いされ、倒れる悟飯…

    絶体絶命!…ですが、わずかに残った16号の意思が悟飯に働きかけます。

    「お前の力はこんなものか!オレはソンゴクウを抹殺するために生まれた! 立ち上がれ、ソンゴハン!オレを超えてみせろ! そうでないとオレはソンゴクウを殺してしまう!そして世界をも…止められるのはお前しかいない!オレのスキだった自然や、動物達を…守ってやってくれ…」

    「うわぁーーーーーー!」涙ながらに覚醒!

    超2に覚醒した悟飯は16号を行動停止まで追い込みます…が、そこでまたドクターゲロの仕込んでいたプログラムが起動!そう「自爆」です。その時に16号は17号と18号を開放する。

    そこからは原作通り、悟空が界王星にいき「ドカーン…!」結局、歴史を捻じ曲げて生き延びたハズの悟空は、16号という歴史の修正力に引き戻されていきます(まぁ歴史の修正力っていったらトランクスとブルマ以外みんなそうですけど)

    セルと違って16号は完全機械なので、復活はできなかった…

    こんな展開も熱くないですか?

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