【保育園会議】付箋(ふせん)で園内研修!簡単なKJ法の実践例!

保育
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こんにちは!ともや先生です!

今回は付箋を使った会議について話します!

今回は付箋(ふせん)を使った園内研修についてです!

保育の質を上げていく為にも必須だと思います!

みんなで集まる職員会議!盛り上げて実のあるモノにしていきたいですよね。

気になる部分だけでも「目次」から見ていって下さい!

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付箋(ふせん)を使った園内研修の目的

職員一人ひとりの意見を引き出すことが大切

園内研修を行う前に、きちんと研修の目的は先生達に伝えておきたいところ。

付箋研修の目的は以下の通り↓

  • 1つの答えを出すためにやるものではない
  • 一人ひとりがどう思っているかを知りたい
  • 「否定」は絶対にNG
  • 人と意見が被っても大丈夫
  • 考えることに意味がある

出た意見に関してはオールイイネ!です。

特に重要な事は「職員一人ひとりの意見を引き出すこと」です

ただ座って話を聞くだけの会議に意味はありません。そして、なにも考えのない職員など存在しません。

10人の人がいたら、10通りの考えがあるはずです!それを可視化しましょう!

ですが会議でみんなの前!となると、なかなか発言はしづらいものですよね?付箋であれば自分の意見を出しやすいのです。

みんなの前では言いづらいけど、書くことなら私にもできそう!

付箋を使った研修は一人ひとりの意見を引き出すために非常に効果的と言えます。

全くおんなじ意見がたくさん出てもいいんです。「やっぱりみんなそういうことを考えているんだな。」ということが見て取れますから。

確かに周りの人達がそれについてどう思っているか興味あるかも!

必要なモノ

用意するモノは以下の通りです↓

  • 大きめな付箋2色
  • 中太以上のマーカー(一人1本)
  • いらない紙
  • 貼り出せる場所(模造紙かホワイトボード)
  • タイマー(なくてもよい)

付箋はみんなの前に貼り出すので見やすくする為、なるべく大きなモノ。(百均に置いてあるサイズで1番大きいモノでいいと思います。)

「問題点」と「改善案」とわかりやすくする為に2色以上用意したいところです。

付箋はみんなに見えるように貼り出すので、太いマーカーで書く事が好ましいです。(マーカーは百均で3本セットで売ってたりしますよね。)

ボールペンで書いちゃうと、ちょっと遠くからだと見づらかったりするんですよね…

いらない紙はなんでもいいです。マーカーが下に染みてしまうのを防ぐ為ですので。

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付箋研修の流れ:実践例「不適切保育」

それでは早速研修を始めてみましょう!

お題は「不適切保育について」です。

①「お題」を決めて「事前周知」

保育に関することなら基本的になんでもいいと思います。

先生達に聴き取りをしてもいいですし、その時に話題のニュースでも大丈夫です。

例えば以下の通り↓

  • 不適切保育について
  • 保育園の公園の使い方について
  • 実習生対応について

お題が決まったら、朝礼かなんかでいいので会議が始まる前に皆さんに伝えておきましょう。

次の職員会議では「不適切保育」についての園内研修を行いまーす!なんとなくでいいので考えておいて下さいねー!

事前に知っておけば、ある程度は自分で準備をしていけると思います。

僕としては「絶対に考えてきてね!」と厳しくするより、ササッと伝えておくくらいでいいと思います。萎縮しちゃうと出る意見も出なくなっちゃうかもしれませんから。

少なくともその場で知って考えるよりは良い案が浮かぶと思います。

会議でなにをするかわからないと、不安になったりしますからね…

②研修開始!まずは目的を説明

研修当日です!まずは研修の目的から始めましょう。(マーカーや付箋等はその前に配っておきたい)

先生達も「意味をわかって取り組むのと、ただなんとなく取り組む」のでは意味がまったく違ってきます。

上記もしましたが、先生達に「園内研修の目的」をきちんと伝えましょう!

例えば僕ならこんな風に話します↓

園内研修を始める前に、この研修の目的をお話しさせていただきます。

この研修はなにかを決めて答えを出すモノではありません。

皆様がどう思っているかを知りたいのです。なので否定をされる心配はありません

意見はどんなものでも構いません。人と被っても大丈夫です。思いついたことをたくさん書いてあげて下さい。あくまで目的は皆様の新しい気付きや発見です。

※目的については事前に伝えておいてもいいですが、改めて責任者から伝えるのもアリです。

③思いつく限りの「問題点」を書き出す

まずは最初の5分で、そのお題についての意見を思いつく限り書き出します。

それではまず「不適切保育」について、皆様にそれぞれの解釈があると思います。一体どんなことが「不適切」なのか?思いつくまま書いてみて下さい。付箋一枚につき1つの意見でお願い致します。時間は5分です。お願いします!

その時の状況により時間を多くとっても大丈夫です。

時計の針でだいたいでもいいですし、タイマーを使ってもいいと思います。スマホを使ってもいいですね。

繰り返しますが「付箋一枚につき1つの意見」です。大きな字で書いて貰いましょう。

残り時間はタイミングを見てお知らせしてあげてもいいでしょう。

はい、3分経ちました!残り2分です。もっと時間が欲しい人がいたら言って下さいね。

マーカーが下の紙に染みてしまうこともあるので下敷き代わりになにかいらない紙を用意してもらうよう、再度伝えてもいいかもしれません。

「不適切保育」のように、人によって受け止め方や解釈がちがったりするものをお題にするのがちょうどよいと考えます。周りの人がなにを考えているかを知ることによって自分も新しい発見があると思います。

④1番多く書けた人の案を貼り出す

書き終わったら司会が1番多く書けた人を聞きます。

  • 10個以上書けた人!
  • 8個書けた人!
  • 5個書けた人!

…といった具合に聞いてみるといいかもしれません。

〇〇先生、たくさん書いていただいてありがとうございます。それでは1つ1つ見ていきましょう。

まずは叩き台として、1つ1つ読み上げながら、ホワイトボードか模造紙に貼っていきます。

もしもわかりづらい部分があったら、それについての意見や補足説明をしてもらってもいいと思います。

⑤他の人はそれに近い意見をどんどん貼る

はい、お次は今貼り出されている付箋を見てみて「自分なりにこの意見と近いな。」と思うところに貼り出していって下さい。

貼り出した後は、それらの意見に近しい意見をどんどん貼って貰い、カテゴリー毎にわけていきましょう。

もちろん既出でない意見は、別の場所にわけて貼って大丈夫です。

席を離れて自分達で貼って貰います。

同じカテゴリーの意見がたくさんあったら大きなマルで囲んでもいいですね。

⑥貼りながら問題点について意見交換

貼りながら、周りの職員同士意見交換も行っていきましょう。

ここが盛り上がると、この研修がより楽しいものへとなっていきますよ!

先生達も他の人の意見を見て自分なりに気付く部分もあるかもしれません。

まとめ役はその際に、褒めたり、疑問を投げかけてみたりすると盛り上がると思います。

あ、この意見いいですね!

どうしてそう思われたのですか?

そうすることによって、職員同士の間でも会話が生まれやすくなります。

席を離れているのでいろんな先生と会話が生まれやすくなると思います。

繰り返しになりますが、ただ黙って座ってメモするだけの会議に意味はないと僕は考えますので、この時間は非常に貴重と思います。

⑦思いつく限りの「改善案」を書く

タイミングを見て司会者は着席を呼びかけます。

話は尽きないと思いますが、一度席へお戻り下さい。

次の5分でそれらを見て、改善策を思いつく限り、また付箋に書き出してもらいましょう。

皆さんの意見を見てみて「自分だったら、どうやったらこれらの問題防げるか?」を思いつくまま書いてみて下さい。時間は5分です。お願いします!

「問題点」の時と同じく付箋一枚につき1つの意見です。

貼り出した際に、問題点とわけて見えやすくするために付箋の色をわけてもらうといいでしょう。

上記の「問題点」の時と同様に、時間調整はその時の状況を見て行っていきましょう。

⑧「改善案」は「問題点」の近くに貼り出していく

書き終わりましたら「改善案」を「問題点」の近くにどんどん貼っていってもらいましょう!※流れとしては⑤とほぼ一緒です。

はい、皆様お疲れ様でした。次は今書いた意見を、先ほど貼り出した、どの問題点への解決策か、その下に貼っていって下さい。

やり方は様々です。貼り方に指定はありません。

先生達が自由に、やりやすいようにその場の状況を見て促していきましょう!

⑨貼りながら改善案について意見交換

問題点の貼りだし同様に、この場で自由に意見交換をしていって貰いましょう!※流れは⑥と同じです。

上記した「問題点」同様、人の意見に触れるといろいろ気付かされることもあると思います。

自分と同じ意見が多かった場合「やっぱりみんなそういう風に考えてたんだな…」と思う部分もあると思います。

そこをどんどん話し合っていきましょう。

加えて言うなら、司会の方からちょっと突っ込んでみてもいいでしょう。

その案いいですね!でもこういう風に思ったのはなぜですか?

更に意見交換が活発になれば尚良し!です。

おんなじ意見でも聞いてみるとそれぞれ理由が違う場合もあるハズです。

⑩まとめて後日、貼り出す

時間を見て、まとめ役がその場を締めて研修は終了です。

研修は以上となります。ありがとうございました。たくさん意見を出して頂けて僕も嬉しいです。今回の研修で皆様もいろんな発見、気付かされた事等あると思います。自分なりの方法で、今後の保育に活かせていけたら。と思います。

そして、せっかく研修をしたのにこの場で終わってしまっては勿体ありません

みんなから出た意見は写真に撮影するか、書記がまとめること。

それを更衣室や休憩室の扉や壁等、みんなの目につくところに貼り出すのです。なぜかと言うと、出勤前の支度中や、休憩中になんとなく目に入るだけでも意識は変わっていくと思うからです。

自分達が出した意見だからこそ、伝わるモノがあると思います。それこそがこの研修の真の目的です。

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まとめ

今回は「付箋を用いた園内研修」についての記事を書かせていただきました。

繰り返しになりますが、この研修は自分の頭を使って、職員一人ひとりの意見を出すことが非常に大事なことだと僕は思っています。

その結果「保育の質」が上がっていくと僕は考えます。

皆様の園の研修制度に対して「なにかしらのヒントになりえれば。」という気持ちで書かせていただきました。

やってみると案外、けっこう楽しいですよ!ではまた別の記事でお会いしましょう!

おすすめ書籍

会議について基礎的なことを学びたい方にはオススメです。※付箋会議についての記述はありません。

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