こんにちは!ともや先生です!
園長先生ってとても責任の重い仕事ですよね!
園長先生として、1番大切なモノはなにか?
1つの答えは人との関わりを大切にすることです。言い換えると「コミュニケーション能力、コミュ力」ですね!
もう本当にコレだけ!と言ってもいいくらい大事です。
勿論他の人にとっても大切なんですが、特に園長は園全体に影響を与えるので非常に大切です。
現場の事を知る。という意味でもコミュニケーションをとるということはとても大切になってきます。
事務所にばかりこもっていてはなにもわかりません。現場の事は主任に任せてもいいのですが、それでもある程度の事は把握しておく必要があります。
現場の事は主任に丸投げ!はダメですよ!信じて任せるのはいいですが、全くのノータッチは厳禁です。
ですが、園長先生をなされている方は事務作業で大忙しです。一般保育士をやっていた頃とは違うスキルが必要です。
上の記事でも役職者の為に知っておいて欲しい事を書きましたが、今回の記事は特に「園長」に向けて書きました。
その中で具体的な方法を僕の経験も交えてお話させていただこうと思います。
ちょっとあざとい?と思われるかもしれませんが、知っておいて損はないかと思います。
職員とのコミュニケーション
まずは先生達ときちんとコミュニケーションをとって下さい!
最後にちゃんと話したのは採用の面接の時・・・なんて事にはならないようにしましょう。
職員の名前を覚えるのは言うまでもなく前提です。
①1日に全職員に一言は声をかける
コミュニケーションを大切にする!その為にも毎日の積み重ねが大切なのです。
もし、「あの先生とはだいぶ口を聞いてないな。」と思ったら要注意です。
ただ、全職員に・・・となると。少し大変かもしれません。
その為に効果的な方法は以下の通りです。
朝早く行くor遅くまで居る
毎日ではなくてもいいのですが、朝早くに行くだけで、出勤してきた先生から順番に無理なく自然に挨拶をすることができます。
つまり、全職員に必ず一言は声をかけることができるんです。そしてこの「自然に」という部分が大事なんです!※グイグイいくと引かれたりするので・・・
そして朝早くに行くだけで、他にもいろんな事がわかります。
- この先生はいつも朝早いな。
- この先生はいつもギリギリだな。
- いつも早く来て準備してくれてるな。
僕は、個人的にこれは非常に大切だと思います。
僕が新人の頃、園長先生は非常に忙しそうだったので、ほとんど口を聞いたことがありません。ちょっと寂しかったです。
たいした話はしなくてもいいです。深い話も必要ありません。ただ、先生の顔を見て挨拶するだけ。これだけでだいぶ印象は変わります。
上手くいっていない先生とはムリに仲良くなる必要はありませんが、挨拶はしておいた方がいいと思います。
そしてもし、なにか話したいことがあるのなら遅番が終わった後がいいかもしれません。なにか急ぎで用事でも無い限り日中より余裕があると思います。
ただ、園長先生が早く来てるから自分も早く行かなきゃ!園長先生がいるからまだ帰れない…という環境なら考えた方がいいかもしれません。
僕は「まだやりたいことがあるのでもうちょっと残りますが、先生たちは帰って大丈夫ですよ。」と伝えるようにしています。
②事務所のドアは開けておく
閉まっているとそれだけで入りづらい雰囲気が出てしまったりします。
扉を開けておくだけで、先生達にとって事務所に入るハードルはグッと下がります。
そこで、気を付けてほしいのは園長先生は「先生が来たら話を聞く準備をしておく。」という事です。
事務所のドアが開いていれば、中で作業をしていたとしても先生の足音は聞こえてきます。
僕にも経験ありますが、園長先生がいつも不機嫌だと事務所に入るにも勇気が必要だったりするのですよね・・・例えば事務所に入ってもこちらが見向きもせずパソコンをカタカタやっていたら先生も声を掛けづらいですよね?
先生が来ているな?と気配を察知した場合、視線を扉の方に向け、話を聞く準備をしておきましょう。
そうやって話を聞くだけで、職員間の風通しは良くなってくると思います。
他には、外の声もよく聞こえるというのがあります。
先生達が子ども達にどのような言葉掛けをしているのかも自然と聞こえるようになります。
先生達が話しているのを聞くだけでも、こちらの現状把握にもなるので是非オススメです。
本当に、ドアは開けておくだけで効果があると思います。
僕自身、よっぽど寒いときや暑いとき、面接中等除いて、なるべくドアはあけておくようにしています。
書類の受け取り方も大切に
事務所を開けておいて、先生が入りやすくなったらもう1つ!
「書類の受け取り方」も大切なんです。
例えば、せっかく書類を持って来てくれた先生に対し、園長から目も合わさず「そこ置いといて。」と言われたらどうでしょうか?
僕は両手で受け取り「ありがとうございます。」と伝えます。
忙しかったりして手がはなせなかった場合でも、顔だけでも見て「ごめんなさい。今手が離せなくて…そこに置いておいて下さい。ありがとうございます。」と伝えます。
「そんなことか…」と思うかも知れませんが、そういう小さな1つひとつの事が大切だと思っています。
③見回りをして「見守る」
繰り返しになりますが、忙しいのは非常によくわかりますが、事務所にこもりっきりはやめましょう!
少し事務所の外を歩くだけで、事務所にいたら気付けないいろいろな発見があるハズです。
クラスに入って一緒に保育をするわけではなくても大事です。そして、なにもしなくても、部屋の前を通るだけでも先生達の意識は変わります。
少し足を止めてクラスの様子を見てみるのもいいと思います。
そしてその時に、して欲しいことは・・・!
良いところを探す
見回りをしながら「先生達の良いところ」を探すクセを付けて欲しいです。
- かわいい製作作りましたね。
- さっきの子どもへの声掛け良かったですね。
- 挨拶がとっても元気よくて素晴らしいです。
- 子ども達もとても楽しんでいましたね。
気を付けて欲しいのは、間違っても「その場でいきなり注意・指摘は厳禁」です。それは「見守り」ではなく「監視」です。
なにやってんだー!ちがうだろー!
という風に、クラスに入るなり大きな声を出すのは論外です。見張り。監視にならないように十分に注意して下さい。
クラスの前を通るだけで先生達が萎縮してしまっては保育に支障を来たします。
僕自身は、あくまで「みんなの様子がみたいだけ。」と伝えています。
加えて、なにかと理由をつけて部屋に行くようにしています。
- あえて1番遠いトイレに行く。
- 2階のトイレを使う。
- 体調が心配な子の様子を見にいく。
- 怪我をした子を確認しにいく。
- 保育室まで書類を返しに行く。
- 立て付けや建物のチェックをする。
- Wi-Fiの調子を見に行く。
余裕があれば多少自由遊びに参加してもいいでしょう。それだけで自然と子ども達の顔と名前を覚えることが出来ます。
嫌な言い方かもしれませんが、不適切な保育に対して「抑止力」にもなりえます。
「園長がいつ通るかわからない。」という状況なら先生達の意識も変わったりします。「園長が絶対にこない!」と思われるよりも確実に違います。
保育士からしたら「見られたらまずい事」でもしていない限り、「見回り」をしても全然大丈夫なハズです。
「忙しい!」というのは非常によくわかりますが、作業の合間合間等、少しの時間でいいので「見回り」をするクセをつけておくといいでしょう。
先生の方も声をかけやすくなります。
なにか渡したい書類があったり、ちょっと聞きたい事があったりと、わざわざ事務所までいかなくてもその場で解決できたりする用事もあります。
是非、自分から話しかけやすい空気を作ってあげて下さい。
僕も見回りを始めた時、最初は「あの人ヒマなの!?」なんて影で言われてたりしました。それでも続けることをオススメします。自分の為にも周りの為にも。なんで見回りをしているのか。わかってくれている人には必ず伝わります。
④内線はなるべく使わない
実際に聞いた話なのですが、とある園の主任がちょっとした事でもすぐに内線を使うのです。いわゆる「内線魔」ですね。
- 今日は子ども何人!?
- 〇〇ちゃん来てる!?
- あの書類出した!?
保育士からしたら
そんな事でいちいち内線しないで欲しいなぁ・・・こっちは活動中なんだから、考えて欲しい・・・
なんて思われてたそうです。
基本的に、内線にはモニターがついていないので向こうの様子は見えません。
- 朝の会
- 製作の説明
- 部屋の移動中
クラスの活動の邪魔になってしまうようなことは避けましょう。
直にクラスまで行き、口頭で伝えることをオススメします。クラスへ向かうまでの過程も大切です。
「用があるならば、聞きたい人が足を運ぶ」これが僕の考えです。上下関係や立場は関係ありません。
上記にある「見回りをする」ということにも繋がりますので、是非オススメです。
もし活動中で先生が忙しそうであるならば、緊急の案件以外は時間をおいて改めて伝えた方がいいこともあるでしょう。
それが「配慮」というものです。
保護者の方が先生を指定して電話をかけてくる時以外はなるべく内線は鳴らさないようにしています。
保護者とのコミュニケーション
職員と同じように保護者とのコミュニケーションも大切にして下さい。
園長に対する信用は、そのまま保育園への信用になっていきます。
その為に絶対押さえておきたいことをお話しします。
⑤「門番」をする
保護者とコミュニケーションをとる為の具体的な方法としては「門番」がオススメです。
門番をすることによって子どもの顔は勿論、保護者の顔も覚えることができます。
個人的には、保育園に勤めている以上、全園児の顔と名前、保護者の顔を覚えるのは普通のことだと思っています。
園長は現場から1番遠い存在なので、保護者とは特に関わりを持つことはないでしょう。
朝、外に出て保護者や子どもと元気に笑顔で挨拶をする。これが1番いいと思います。それをすることによって
- 保護者と子どもの顔を覚える
- クレーム対策になる
- 防犯になる
コミュニケーションをとることで良いことがたくさんあります。
園長先生の顔が見えるだけで保護者は安心します。
いつも事務所にこもっていて、園長先生はたまにしか姿を見せない!というより、毎日姿を見せた方が保護者も安心します。それがそのまま保育園の信頼にも繋がっていきます。
スーパーで「〇〇農家で採れた〇〇さんのニンジン!」と書かれて顔写真が載っていますよね?責任者の顔が見えるだけで信用されるのです。
特に効果的なのは、子どもの名前を呼んでの挨拶です。
〇〇ちゃんおはようございます!今日も元気ですね!
これだけでも十分です。
園長先生はウチの子の担任でもないのに名前を覚えてくれているんだ!
と思って貰えるかもしれません。
逆に名前を覚えていなかったりする事が、ふとした事で伝わってしまうと不信感が募ります。
自分の保育園の園児名すら覚えてないなんて…はぁ…この保育園大丈夫かな?
こんな風に思われたりするのは嫌ですよね?自分のせいで、普段頑張ってくれている担任の先生の信用まで落としたくはありません。
できればですが、誕生日も把握して声掛けしたり、園に通ってはいなくても上の子や下の子の名前も覚えて声をかけてあげたりするといいかもしれません。
「防犯」にもなります。誰か先生がそこにいる。というだけで違ってくるモノです。
ここは「男性」がやった方がいいかもしれませんね。是非男性の園長はやってみることをオススメします。
クレーム対策にもなりえる
なにかクレームがあった時に親の反応が違います。
信頼関係が築けていれば
ちょっと聞いてよ!園長先生!こんなことがって!!
という具合に騒ぎを大きくすることを未然に防げることがあります。
ですが信頼関係が築けていない場合
アンタが責任者か!!どうなってんだこの保育園!!
という具合にヒートアップしてしまう場合があるかもしれません。
たまにしか姿を見せない園長先生と、いつも会って挨拶や雑談をする園長先生。保護者の反応は変わってくるのは普通の事ではないでしょうか?
園外へのコミュニケーション
園の事で大忙し!それは十分すぎるほど理解できます。
事務所にこもってばかりでもいけませんが、自分の園にこもってばかりでもいけません!
そのままだと視野がせまくなり、時代に取り残される可能性があるのです。なので、そうしない為に行動する必要があります!
⑥よく外出し、新しい考えを学ぶ
コミュニケーションを大切に!と話した後ですが、他にも大切な事があります。
常に新しい事を取り入れる姿勢を持つ。ということは非常に大切です。
「保育」という世界は、他業種よりも閉鎖された部分があります。
現実として、保育のICT化は「他業種よりも20年遅れている」と言われています。
常に、その時代にあわせて動く必要があります。
少子化により閉鎖される保育園が増えてきている昨今・・・時代に取り残された保育園からどんどん無くなっていくと考えます。
常に新しい事を学び、取り入れる必要があるのです。その為にはずっと保育園に閉じこもっていてばかりではなりません。
これは理想論ですが「園長がいなくても困らない組織」というものを目指すべきと思っています。
その為の具体的な方法としては以下の通りです。
- セミナーや講演会に積極的に参加する
- 他の保育園に見学にいく
- 「保育以外」の業種を知る
- 様々な経営者の話を聞く
- 本を読む
常に学び続ける姿勢を崩してはなりません。1番手軽なのは読書ですね。僕もやってます。
まとめ
園長先生がいる。というだけで先生達は見守られているという安心感を得ることができます。
コミュニケーションを大切にしながらも、外に出て新しい考えを学ぶということは一見して相反することに見えるかもしれませんが、両方とも本当に大切です。
ですが、難しい事なんて1つもありません。
職員とは、ただ朝早く行って、事務所の扉は開けておいて、保育中に園の中をフラフラするくらい。
保護者には、外に立って挨拶するだけ。
その他には、園の外に話しを聞きに行くだけ。
それくらいです。僕も頑張りますね!
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