2020年、ジャンプスクエアで発表された『デスノート』の読み切り漫画が話題を巻き起こした「aキラ編」について語りたいと思います!
なんと87ページ!コレは熱くて厚い!ライトくんもLも出てはきませんが、それでも面白いんです!さすがだと思います!
それでは、ネタバレ全開でいってみましょう!
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時系列的にはCキラ編の続編となっております
プロローグ:新主人公・田中実

物語の中心は、IQ140超の天才中学生、田中実(たなか・みのる)
夜神月とは異なり、学力は…だが、鋭い頭脳を持つ彼に、死神リュークがデスノートを渡します。
Cキラ編で学んだリュークは、弱い人間にノート使わせてもつまんないから「ライトくらいできるヤツに渡さないと!」と思い田中くんを選びます。
公園で佇んでいる田中くんの頭の上に意図的にノートを落とします。リュークにビビりまくる田中くん
場所は田中くんの部屋に移ります。リュークからノートのことを説明されますが、田中くんは「人を殺すなんてとんでもない!」と、殺人には興味を示さず、現代社会の監視カメラやネットの追跡技術を考慮し、デスノートを使うリスクを冷静に見極めます。
田中くんは、リュークから先代キラのことをできる限り聞き出します。「キラって相当頭良かったんだな!」と田中くんが感心する描写があって、個人的には嬉しかったです。
因みにですが、田中くんによると、ライトくんのキラは学校の教科書に載っているそうです。もちろん「悪」としてですが、義務教育課程に組み込まれているようです。
とんでもねぇノートだ…とビビる反面、黙りこんでこのノートをどうするか深く考えます…そこでリュークにした質問は「自分以外にもリュークが見える人はいるか?」そして「ノートの所有者からどのくらいの距離離れることができるのか?」とのこと!さすが天才!なにかすごい奇策を思いついたのでしょう!
距離はリュークは最初わからないって言ってたんですが、田中くんに決めてくれって言われます。なかなか強いですね田中くん!そして、結果14キロということになりました。それもリュークが勝手に決めたそうです。どうやら今まで決まってなかったことは勝手に決めていいようです。この死神界の軽いノリ、嫌いじゃないですw
その場では特になにも動かず、2年後に「またノート持ってきて!」とリュークに提案すること。
一度デスノートの所有権を放棄し、高校生になった田中実のもとにリュークが再訪するところから、本格的な物語が展開します。
本編主人公の夜神月という一般的にはありえない名前との対比で本作主人公はもっともありふれた名前にしたそうです。なんでも同姓同名で日本一らしいですよ。
2年後:デスノートを「売る」ことにした

田中実の選択は驚くべきものでした。
人を殺すことに抵抗を感じ、社会悪への強い憤りもない彼は、デスノートを「売却」することを決意
気楽に生きることを望む現代の若者らしい発想です。彼はリュークを通じて、テレビ局…あの本編でもお世話になった懐かしの「さくらTV」で、リュークを使ってデスノートのオークション開催を宣言。
リュークに移動する際は空を飛ぶのではなく、地中を移動するように指示します。ここまで考えて徹底するところが天才ですね!自分の家からリュークが飛び立つところを映像かなんかで抑えられたらもう言い逃れできませんものね
オークションは瞬く間に金額を吊り上げ、国家規模の入札へと発展します。
実際にデスノートがこの現代に出現したら…!と思うと面白いですね!
リュークは見守るだけのスタンスのハズはんですけどねぇ~、今回はけっこう動いちゃってますね
3代目L(ニア)の追跡と挫折
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この動きに反応したのは、成長した3代目Lことニア。かなりのロンゲになっていて、美容院行かないんでしょうね。やっぱり変人キャラは受け継いでますね。
Cキラには興味を示さなかったニアが、aキラには興味を持ったようです。非常に頭の良い人物であると推理していますし、個人的に会ってみたい!とニアからは高評価です。さすが田中くん!ニアにここまで認めさせるとは…!
ニアは田中実を「aキラ」(オークションの英語綴りのauctionの「a」から)と名付け、追跡を試みます。
しかし、ネットを介さない売買や、リュークがテレビ局に向かう際も地中移動なので、痕跡のなさから、ニアは完全に手詰まりに…
さすが田中くんですね!どうやっても足がつかないように計画を練りに練っていますね!
地中移動ってのがまた憎いですね!当時の関係者とかに見られたらカメラとかで特定されちゃうかもしれませんしね!
アメリカが1000兆円で落札

オークションは白熱し、アメリカと中国の首脳陣による入札対決に突入。
最終的にアメリカ大統領が「平和利用」を名目に、1000兆円(2兆ドル)でデスノートを落札します。
しかし、問題は巨額の支払い方法。個人が受け取れば足がつき、日本政府の借金と同規模の金額をどう使うかも課題でした。
田中くんの策は巧妙でした。彼はヨツバ銀行の普通口座を持つ東京都内在住の60歳以下の100万人に、1000兆円を等分分配するよう要求。
一人あたり約10億円が振り込まれ、田中くん自身もその一人として恩恵を受けます。
この方法では、Lが彼を特定するのはほぼ不可能。ニアは「Lになって初めて敗北した」と認め、リュークも「ノートを使わず大金を手に入れるとは」と感心します。
一人十億…4人家族でみんな口座作ってたら40億…うおぉぉ…逆に人生ダメにしちゃいそうですな…
田中くんの悲劇的結末

一見、完璧な勝利を収めた田中実でしたが、物語は予想外の結末を迎えます。
死神大王が激怒し、新たなルールを追加!なんと「デスノートを売買した者は死ぬ」…というもの。売った者は金を受け取った瞬間、購入者はノートを受け取った瞬間に死ぬ…なんという酷すぎる後付けルール!
リュークはアメリカ大統領に「ノートを受け取らなければ死なない」と提案。
大統領はこれを拒否し、表向きは「デスノートを保有するが使用しない」と宣言。核兵器以上の抑止力を持つ兵器としてデスノートを位置づけます。この状況で一番賢い選択だったと思います。さすが大統領!
一方、田中実は過去にリュークに「どんなことがあっても自分の前に二度と現れるな」と告げていたため、新ルールの警告を受けられず、ATMからお金を降ろしてお金に触った瞬間に死亡。
リュークは「デスノートを使う者はみな不幸になる」と笑みを浮かべ、物語は幕を閉じます。
一回読んだ時にこれはあまりに理不尽…酷すぎるんじゃない?リュークも事情が事情だけに教えてあげてもよかったのに…なんて思ったりしました。本人がお金に触らなければ大丈夫っぽいのでお母さんにお金を降ろしてもらえばいいんじゃないか?と思います。
だったら親に電子マネーに変えて送金してもらうとか…なんて、いろいろ妄想しちゃいますね!そこが楽しいんです!
そこで、あの衝撃的なラストで飾るからこそ「デスノート」らしさが出てくるんですよね。
田中くんを殺すことはなかったんじゃない?なんて思ったりもしましたが、田中くんも本物の殺人ノートだとわかってて売っているわけですので、その報いを受けてしまっても仕方ないと思います(もしかしたらとんでもない悪人の手に渡る可能性もあったかもしれません)
リュークもルールはルールなので、仕方なしに名前を書いたのかもしれません。
というか、デスノートってルールを破ったらその瞬間に自動的に死ぬんじゃなくて、それを見届ける死神の手によって名前を書かれるんですね…「あ、今ルール破ったね、はい名前書きまーす」みたいな?だったら電子マネー送金とかもリュークの判断で名前書かれたら終わりですね。こんなんどうしても防げないじゃあないかー!
まぁでもお金受け取って田中くん完全勝利!だとイマイチ物語が盛り上がりませんよね…
本作は読み切り作品でしたし、ある意味いい落しどころだったのかもしれません…かわいそうですけど…
なんで2年後だったの?

しかしここで疑問が…「なんで2年後なの?」ということ
この2年のうちに、とんでもない計画を用意周到に…と、当時の僕は思っていたのですが、記憶を失ってしまっては意味がありません
改めて読み返して感じたことをここにまとめます
田中くんはリュークに「自分以外にもリュークが見える人はいるか?」と聞いてましたよね?
作品内でも言われていますが、今は、ライトくんがいた時と違ってそこかしこに監視カメラだらけの世の中。スマホも普及してますのでいつどこで誰に映されているか、どっかに映り込んでいるかわかりません
フラッとコンビニの前を通っただけでも映ってたり、どっかのドラレコにも映り込んでいるかもしれません
それを調べられて「リュークが見える人間(松田とか)」に見られたら一発アウトです。調べるほうもかなりの根気と忍耐が必要ですが…確かに日本捜査でも「テレビ局の半径〇メートル内の動画を徹底的にチェックしろ!」みたいに言われたら大ピンチです
二年後であれば、仮に二年前の映像を突き止められたとしても「ノートは返した!捨てた!とかで、知らぬ存ぜぬ」で貫けますし、記憶を捨てたらもどうしようもありません
なので田中くんは、その為にあえて「2年後」と伝えたのです…そこまで頭が働くなんてすごいですね…さすが田中くん、頭の良さに脱帽です!
最初読んだときはよくわかんなかったですが、そこまで考えていたなんてさすが田中くんです!天才!
感想:理不尽さと因果応報のバランス

この読み切りは、刺激的な展開は控えめながら、意外性のある結末が印象的でした。
田中実の唐突な死による「理不尽さ」を際立たせ、因果応報のテーマを強調。
デスノートを兵器とみなせば、売買という軽率な行為への罰は納得感もありますし、そのまま他所の国にノートが渡って、めでたしめでたし…というのも違うと思います
それでも、デスノートの新たな使い方とニアの敗北を描いた本作は、『デスノート』らしい皮肉と緊張感に満ちた一作でした。
ライトくんは負けてしまいましたが、そのニアを完敗させた田中くんに拍手…!あのニアに一矢報いた感じがして、ちょっとライトくんが救われた気がします。
しかし、「cキラ編」はなんか味気ない終わりでしたが、aキラ編はよかった!やっぱりデスノートは天才が使わないと面白くならないんですね!

