
こんにちは!ともや先生です!
保育園の連絡帳って紙かスマホか!?
保育業界は「手書き文化」が根強く残っている分野。
保護者と保育士の視点を交え、詳しくお話ししていこうと思います。
見たいところだけでも「目次」から見ていって下さい!
保護者側の視点

保護者側ではどういったことが予想されるのでしょうか?

「連絡帳は紙!」という認識はもう古いんですかね!?
紙でないと残せない
紙の連絡帳だと何十年経った後でも残ります。
デジタル化してしまう場合、手元に残らないのは確かに寂しいかもしれません。
事例①
結婚した時に親から自分の保育園時代の連絡帳をもらいました。こんなに想ってもらってたなんて本当に宝ものです!
事例②
親が亡くなった際の遺品整理で当時の連絡帳を見つけました。先生と母のやりとりを見て涙しました。
事例③
ただ保育士と保護者の情報共有ではなく「子ども成長記録」として利用しています。

手書きの「暖かみ」をずっと残しておけるのは、何事にも代えがたいメリットかもしれませんね。

確かに、紙で残ってた方がなんとなく手にとって見返しやすいかもですね…
※業者によっては過去のアプリを見返すことも可能ですが、園がその業者との契約を辞めてしまうと見返せなくなる場合があります。あとは製本サービスがある業者も存在します。
通勤中でも書くことができる
子育て中のおうちの方は大忙し!
- 保育園に迎えに行って
- ご飯を用意して
- お風呂に入れて
- 寝かしつける…
自分の時間をとる事も難しい中で、連絡帳を書く時間も確保しなくてはなりません

保育士からしたら、ただ「書いて下さい」と言うだけでお終いですが、実際にやるのはなかなか大変だったりします。
その中で「出勤しながら、電車の中でも書ける。」というのは画期的だなと感じました。
やはり、当日の朝の様子を記入するのが大変なのですね。

確かにこれは「手書き」には真似できないですね…
帰りも、保育園に着く前に「連絡帳を読んでからお迎え」に来れるのは大きいと思います。
もしなにかあった場合、質問を用意してからお迎えに来ることができます。

一見すると「面倒?」と感じるかもですが、疑問があるなら言ってくれた方がクレーム対策にもなりますし、こっちもむこうもスッキリしますよね。
その一方…
「手書きの方がそのままパパッと書いてカバンに入れるだけの方がいい!」という意見も耳にします。

スマホでも同じかもしれませんが、そこは「慣れ」かもしれませんね。
特定の人以外も閲覧・記入が可能
デジタルならメインで書くであろうお母さん以外でも閲覧・記入が可能となります。
お母さん以外にも…
- 父
- 祖父
- 祖母
ですが、今の若い世代ならスマホを使いこなすことができるかもしれませんが、不慣れな人の場合はどうやっていいかわからないかもしれません。
その場合、紙の方がいいかもしれませんね。
写真を共有できる
これは手書きの連絡帳には真似できません。
文字に加えて、その日の様子を写真で知ることができるのは嬉しいですね。
保育士側の視点

保育の質を上げるにしても「余裕」がないと始まりません!その為のデジタル化です!

書類はICT化されつつあるのに、連絡帳だけは今でも「手書き」という園は少なくないのではないでしょうか?
作業が進まない場合も
保育士側では、保育園の体制によるとも思いますが「パソコンやタブレットが空いてないと書けない。」場合もあると思います。

特に保育園側では、非常に大きなデメリットになりえるかもしれません…
「今すぐやりたいのに!」と思っても、作業が滞ってしまう場合があるかもしれません。
そして、Wi-Fiが不安定だと作業が進まないケースも予想できます。

えー!この部屋はWi-Fi届かないの?
保育園全体が困ります。
その時の為に対策を予め考えておきたいですね。
例えば「トラブルがあった時の為に紙の連絡帳を用意しておく。」ということ。
勿論、保護者にも事前説明をします。
そして、紙に書いた情報はどうするのか?
パソコンに再入力するか?紙の連絡帳に「記入済み」と記すか。
間違えてしまった時に修正が簡単
保育士側としては、こんな声があります。
- 模写式の連絡帳を使っていると修正が大変
- 訂正印が必要な場合もある
- 修正テープの跡が汚くなってしまう
- 午睡中の薄暗い部屋でノート書くのがつらい
- そもそも自分の字が嫌い

今の時代「文字を書くよりも、打つ方が得意!」という先生も少なくありません。
渡し間違い・鞄に入れ間違いを未然に防ぐ
どんなに気を付けていても、たまにあるのが「連絡帳の渡し間違い・いれ間違い」です。
連絡帳は個人情報のカタマリです。他の人には知られたくないことも書いてあります。

人間である以上、間違いは起こってしまうモノです…
デジタル化すれば、そもそもカバンから連絡帳を出し入れする作業がなくなります。

その分、書き間違いを気を付けたいですね。
保護者からしても、他の家庭に連絡帳を見られてしまうリスクがなくなります。
恥ずかしいことですが、僕も過去にやってしまったことあります。
慌てて大急ぎで保護者の家に取りに行き、謝罪し、もう一方の保護者の家に向かう…
あってはならないことです。
「コピペ」が使える
「コピペ」というと聞こえは悪いかも知れませんが、なにも、みんな同じ文章を送って手抜きをしろ!というわけではありません。
連絡事項で同じ文章を保護者に伝えたい場合もあると思います。
例えば…
- 行事前に「〇〇を持って来て下さい。」
- 冒頭に「〇〇公園までお散歩に出掛けました。」
というような文章です。

上記の「公園の例」で言えば「17文字」です。20人分この文章だけでもコピーした場合「340文字」節約できますね…確かにこれは大きいかも…
保護者からの情報量が増える
これは実際に導入した園様から多く寄せられた意見です。
紙の時よりも「保護者が書いてくれる量が明らかに増えた」ということ。

これは素直に「いいな!!」と思いました。デジタル化することでそんなメリットもあるのですね。
家庭からの情報量も増えれば、保育園としてもいろいろと活かすことができるので、園側も嬉しいですね。

通勤中にでも書けるようになったので、子どもと離れた時に、じっくり書けたりするんですね。
デメリットとしては…
- 文字量が多くて読むのが大変
- 保護者が記入する時間を守ってくれない

きちんと書いてあるのに見落としがあったり、メイン活動前に連絡帳を確認することができないと困っちゃいますね。
写真を撮るという作業が増える場合も
写真を送るのは当然、写真を撮らなくてはなりません。
ある程度ルールを決めないと「クラスによってやり方がバラバラになってしまう」恐れもあります。
特に兄弟で預けていたり、進級した際に保護者から

上の子はよく写真が来るのに下の子からは全然写真送ってこないんだけど!
進級した途端に写真が送られてこない!
なんて事も予想されます。
どれくらいの頻度で送るか、どんな写真を選ぶかは園によって決めていきたいところです。
写真が見れると保護者も安心するのでクレーム対策にもなりえます。

写真も大切ですが、撮るのに気をとられて「思わぬ事故が!」なんてことは、防ぎたいですね。
いつでも確認できる
保育士側では、紙の場合は保護者に一度返してしまうと、保育士は次の日まで見ることができません。
もし夕方に「あっ!そういえば!」と思って連絡帳を見返したい場合、デジタルであれば降園後も確認することができます。

そうそうないのかな?なんて思いますが、いつでもできるのは安心しますね。
【注意】全体送信には気を付ける
連絡帳のシステムで送信の対象に「保護者全体」と「児童個人」で選べると思います。
ここを間違えて個人の内容を全体に送ってしまったら大変なことになります!!!
送信前に必ず確認するようにして下さい。

連絡帳は個人情報のカタマリですものね…

個人情報漏洩ということで役所にも報告することにもなるので気を付けたいところです。
個人的な意見

手書きの「暖かみ」がなくなるのは捨てがたい
現時点でデジタルには絶対に真似できない部分です。
手間がかかってる分気持ちが伝わるということ。

紙であればイラストを描いてみたりもできますが、それができなくなるのは少し寂しいですね。

連絡帳の書く量をごまかす為にやるのは論外ですが、伝わりやすくする為のイラストのやり取りは楽しいですよね。
これからの時代に向けて
ぼく自身、園見学中によく言われます。

連絡帳は紙ですか?スマホ・アプリですか?
今までの経験から言いますと「アプリがいい」という意見が多いです。
そもそもこの質問をする時点でアプリがいいということですね。
スマホの普及率から見ても、保育という業界もICT化は必須。避けては通れない道かと思います。
SNSがここまで発達している今の時代。紙やアプリのメリット・デメリットをよく考えて決断して欲しいと思います。

経営者としての意見ですが、「手書き」というだけで就職を躊躇してしまう人も出てくるかもしれません。う~ん…
紙とアプリで選べるようにする
導入する際には、最初はまず「紙でもスマホでもOK」というように、選択制にしてもいいかと思います。
実際にそのようにしている園様もいます。
実際に僕も、園見学で…

スマホではやったことないので、紙の方が安心できます…
なんて意見も実際に聞きます。
まとめ

紙の良さ、デジタルの良さ。それぞれあると思います。
これからの時代、保護者・子ども・保育士の為にもなにがいいか、時代に合わせて考えていけたら良いですね。
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